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歯周病「6mm以上のポケット」危険です。
こんにちは、三重県津市 大杉歯科医院 院長の大杉和輝です。
タイトルにもあるように歯周病が原因で「6mm以上のポケット」を有する歯は危険です。
何が危険かというと、6mm以上のポケット=歯を失うリスクが高くなっている と考えてよいからです。
2020年のEFP(European Federation of Periodontology) ヨーロッパの歯周病学会が出した文献ですが、歯周病に対する治療戦略をまとめて出してくれているのですがそこにも6mm以上のポケットに対する治療の必要性が書かれています。
ちなみにですが、無料で読めますので、英語の得意な方や興味ある方は是非目を通してみてください。
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Treatment or strategy Ⅰ~Ⅲ periofdontitis The EFP S3 level clinical practice guideline
また、英語が苦手な方は、Google翻訳に下記のURLを貼り付けると自動で日本語に翻訳してくれるので試してみてください。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7891343/
それでは始めていきます。
1.3 step of therapy(ヨーロッパの歯周病学会が推奨する歯周病の3つの治療ステップ)
2.歯周ポケット6mmのリスクについて
3.歯周組織再生療法
4.治療例
5.おわりに
第1ステップ...患者のモチベーションを上げ、行動変容を促し、歯肉縁上バイオフィルム(プラーク)の除去とリスクファクターのコントロールを成功させる。
第2ステップ...歯肉縁下バイオフィルムと歯石のコントロール(減少 / 除去)などの原因除去療法を行う。
第3ステップ...第2ステップの治療で十分な効果が得られない部位(プロービングで出血する4mm以上のポケットの存在、または深い歯周ポケット(6mm以上)の存在)に対して、歯肉縁下の器具を使用できるようにすること、または歯周炎管理を複雑にする病変(骨内欠損や分岐部病変)の再生療法や切除療法を行う。
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非外科的歯周治療により、歯周病が大幅に減少することが証明されています。(Heitz-Mayfield et at.2013)
しかし、非外科的治療を行っても、歯周ポケットが残存することがあります。残存歯周ポケットの存在は、歯の生存を脅かし、さらなる病状の進行、ひいては歯の喪失の決定要因となる可能性があります。 (Fardal et al.2004 , Matuliene et al.2008)
残存プロービングポケットの深さが6mmであれば、歯周病進行のオッズ比は10であった。(Armitage G.1996)
初回非外科的歯周治療後の残存プロービングポケット深さ6mmが口腔内に9%以上の高い割合で存在する場合、42ヶ月間にわたるさらなるアタッチメントの喪失が予測される。(Claffey & Egelberg.1995)
患者レベルでは、重度喫煙、初診時、歯周支持療法期間、プロービングポケット深さ6mmがすべて疾患進行の危険因子であった。
歯周支持療法を10年以上受けている被験者では、初回プロービングポケット深度5mmが歯の喪失と有意に関連していた。(Matuliene et al.2008)
歯周ポケット6mmの残存部位は、歯周病の進行と歯の喪失の両方の真のリスクファクターであると述べるに十分な証拠がある。(Graziani et al.2018)
歯周病とは?(原因、症状、治し方、治療法など)で詳しく書いてありますので是非ご参照ください。
当院の歯周病治療のページにも詳しく書いてありますので是非ご参照ください。
6mmの骨内欠損を有する歯に対し、歯周組織再生療法を行ったケース
12mmの骨内欠損を有する歯に対し、歯周組織再生療法を行ったケース
5.おわりに
歯周病治療は専門性の高い治療です、通常の歯科医院では対応出来ないケースも多数あります。
「歯が揺れてる」「歯茎から血が出る」「歯周病が進んでると言われた」などありましたら是非お気軽にご相談ください。
タイトルにもあるように歯周病が原因で「6mm以上のポケット」を有する歯は危険です。
何が危険かというと、6mm以上のポケット=歯を失うリスクが高くなっている と考えてよいからです。
2020年のEFP(European Federation of Periodontology) ヨーロッパの歯周病学会が出した文献ですが、歯周病に対する治療戦略をまとめて出してくれているのですがそこにも6mm以上のポケットに対する治療の必要性が書かれています。
ちなみにですが、無料で読めますので、英語の得意な方や興味ある方は是非目を通してみてください。
⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩
Treatment or strategy Ⅰ~Ⅲ periofdontitis The EFP S3 level clinical practice guideline
また、英語が苦手な方は、Google翻訳に下記のURLを貼り付けると自動で日本語に翻訳してくれるので試してみてください。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7891343/
それでは始めていきます。
目次
1.3 step of therapy(ヨーロッパの歯周病学会が推奨する歯周病の3つの治療ステップ)
2.歯周ポケット6mmのリスクについて
3.歯周組織再生療法
4.治療例
5.おわりに
3 step of therapy(ヨーロッパの歯周病学会が推奨する歯周病の3つの治療ステップ)
第1ステップ...患者のモチベーションを上げ、行動変容を促し、歯肉縁上バイオフィルム(プラーク)の除去とリスクファクターのコントロールを成功させる。
第2ステップ...歯肉縁下バイオフィルムと歯石のコントロール(減少 / 除去)などの原因除去療法を行う。
第3ステップ...第2ステップの治療で十分な効果が得られない部位(プロービングで出血する4mm以上のポケットの存在、または深い歯周ポケット(6mm以上)の存在)に対して、歯肉縁下の器具を使用できるようにすること、または歯周炎管理を複雑にする病変(骨内欠損や分岐部病変)の再生療法や切除療法を行う。
他の文献でも6mm以上の歯周ポケットのリスクは示唆されています。
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非外科的歯周治療により、歯周病が大幅に減少することが証明されています。(Heitz-Mayfield et at.2013)
しかし、非外科的治療を行っても、歯周ポケットが残存することがあります。残存歯周ポケットの存在は、歯の生存を脅かし、さらなる病状の進行、ひいては歯の喪失の決定要因となる可能性があります。 (Fardal et al.2004 , Matuliene et al.2008)
残存プロービングポケットの深さが6mmであれば、歯周病進行のオッズ比は10であった。(Armitage G.1996)
初回非外科的歯周治療後の残存プロービングポケット深さ6mmが口腔内に9%以上の高い割合で存在する場合、42ヶ月間にわたるさらなるアタッチメントの喪失が予測される。(Claffey & Egelberg.1995)
患者レベルでは、重度喫煙、初診時、歯周支持療法期間、プロービングポケット深さ6mmがすべて疾患進行の危険因子であった。
歯周支持療法を10年以上受けている被験者では、初回プロービングポケット深度5mmが歯の喪失と有意に関連していた。(Matuliene et al.2008)
歯周ポケット6mmの残存部位は、歯周病の進行と歯の喪失の両方の真のリスクファクターであると述べるに十分な証拠がある。(Graziani et al.2018)
3.歯周組織再生療法
歯周病とは?(原因、症状、治し方、治療法など)で詳しく書いてありますので是非ご参照ください。
当院の歯周病治療のページにも詳しく書いてありますので是非ご参照ください。
4.治療例
6mmの骨内欠損を有する歯に対し、歯周組織再生療法を行ったケース
12mmの骨内欠損を有する歯に対し、歯周組織再生療法を行ったケース
5.おわりに
歯周病治療は専門性の高い治療です、通常の歯科医院では対応出来ないケースも多数あります。
「歯が揺れてる」「歯茎から血が出る」「歯周病が進んでると言われた」などありましたら是非お気軽にご相談ください。
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