予防歯科

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「痛くなってから」では遅い理由――予防歯科が人生の歯を守る本当の意味



歯科医院は“治す場所”から“守る場所”へ変わっています

「歯医者は歯が痛くなったら行くところ」
多くの方が、今もそう考えているかもしれません。確かに、痛みや腫れといった症状は、歯科医院へ足を運ぶきっかけになります。しかし、歯科医療の視点で見ると、痛みが出た時点では、すでに病状がある程度進行しているケースが多いと考えられています。

むし歯や歯周病は、初期段階ではほとんど自覚症状がありません。歯の表面がわずかに溶け始めたり、歯ぐきに軽い炎症が起きていたりしても、日常生活に支障が出ることは少ないためです。その結果、「まだ大丈夫」と思っている間に病状が進み、気づいたときには削る量が増えたり、神経の治療や抜歯が必要になったりすることがあります。

こうした背景から、近年注目されているのが予防歯科という考え方です。これは「悪くなった歯を治す」のではなく、「悪くならないように守る」ことを目的とした歯科医療です。

一度削った歯は、元には戻りません

歯は、体の中でも特に再生しにくい組織です。皮膚や骨と違い、削った歯質は自然に元へ戻ることはありません。そのため、治療を重ねるほど歯は少しずつ弱くなり、被せ物や詰め物の範囲が広がっていきます。

最初は小さなむし歯だったとしても、再発を繰り返すことで歯の寿命は確実に短くなります。最終的に、歯を残すことが難しくなり、抜歯という選択に至るケースも少なくありません。

予防歯科は、この「削る→治す→再発する」という負のサイクルを断ち切るための医療です。歯を削らずに済む期間をいかに長く保てるかが、将来の口腔環境を大きく左右します。

予防歯科は“何もない今”にこそ価値があります

予防歯科の最大の特徴は、「症状がない方こそ対象になる」という点です。
定期的な検診やクリーニングを通して、むし歯や歯周病の“芽”を早期に見つけ、最小限の対応で済ませることができます。場合によっては、削る治療を行わず、生活習慣の改善やケアの見直しだけで良好な状態を保てることもあります。

また、歯周病はお口の中だけの病気ではありません。近年では、糖尿病や心疾患、誤嚥性肺炎など、全身の健康との関係も指摘されています。予防歯科は、歯を守るだけでなく、将来の健康リスクを下げるための重要な取り組みとも言えます。

将来の「当たり前の生活」を守るために

しっかり噛んで食事を楽しめること、 人前で自然に笑えること、 年齢を重ねても自分の歯で過ごせること。
これらはすべて、日々の生活の中では意識しにくいものですが、失って初めてその大切さに気づくものでもあります。予防歯科は、そうした“将来の当たり前”を守るための準備です。

「まだ困っていないから通う」
この選択が、10年後、20年後のお口の状態を大きく変えます。歯科医院との関係を、治療の場から健康を支えるパートナーへ。予防歯科は、その第一歩となる考え方です。



なぜ治療をしても再発するのか?―従来型歯科医療が抱えてきた限界



「治したはずなのに、また悪くなる」その理由

「以前に治療した歯が、またむし歯になった」
この経験は、多くの方が一度は感じたことがあるのではないでしょうか。しっかり治療を受けたにもかかわらず、数年後に同じ歯が再び悪くなるのは、決して珍しいことではありません。

その背景には、これまで主流だった**“症状が出てから治す”歯科医療の構造的な課題**があります。従来の歯科医療は、痛みや腫れといった症状を取り除くことを第一の目的としてきました。そのため、原因そのものよりも「今起きている問題」への対処が中心になりやすかったのです。

痛みを感じた時点で、歯はかなり傷んでいます

むし歯は、歯の表面から少しずつ内部へ進行していく病気です。初期段階では、歯の表面がわずかに溶ける程度で、痛みはほとんどありません。しかし、痛みを感じる段階になると、歯の内部にある象牙質や神経に近い部分まで病変が及んでいることが多くなります。

この状態で治療を行うと、どうしても削る量が多くなり、歯へのダメージも大きくなる傾向があります。神経を取る治療や被せ物が必要になると、歯の強度はさらに低下し、将来的なトラブルのリスクも高まります。

「削って詰める」だけでは、根本解決にならない理由

むし歯治療では、悪くなった部分を削り、詰め物や被せ物で補う処置が行われます。しかし、この方法は細菌が増えた原因そのものを完全に取り除く治療ではありません。

口腔内の環境や生活習慣が変わらなければ、治療後も同じ条件下で細菌は増え続けます。その結果、詰め物や被せ物の境目から再びむし歯が発生したり、歯周病が進行したりすることがあります。治療を繰り返すほど、歯は少しずつ失われ、再発のリスクも高まっていきます。

歯周病は“気づかないまま進行する病気”です

歯周病は、むし歯以上に自覚症状が出にくい病気です。初期の段階では、歯ぐきの軽い腫れや出血程度で済むことが多く、痛みを感じないまま進行します。

しかし、歯周病が進むと、歯を支えている骨が少しずつ吸収され、歯がぐらつく原因になります。この段階まで進行すると、治療の選択肢は限られ、歯を残すことが難しくなる場合もあります。症状が出てから対応する場合、進行を十分に抑えることが難しくなるケースもあります。

再発を防ぐ鍵は「原因」に向き合うこと

治療後の再発を防ぐために必要なのは、削った部分をきれいに修復することではなく、なぜその歯が悪くなったのかを明確にすることです。

歯みがきの癖、歯並び、噛み合わせ、間食の頻度、唾液の量や質など、むし歯・歯周病のリスクは人それぞれ異なります。これらを把握せずに治療だけを行っても、同じ問題が繰り返されてしまいます。

予防歯科は、こうした原因に目を向け、再発しにくい口腔環境を整えることを目的としています。従来の治療中心の歯科医療を補完し、歯を長く守るために欠かせない考え方です。



むし歯・歯周病を防ぐ鍵は「原因を知り、環境を整える」こと



予防歯科が注目するのは“病気そのもの”ではありません

予防歯科で重視されるのは、「むし歯になった」「歯周病が進行した」という結果ではなく、なぜその状態に至ったのかという過程です。
むし歯や歯周病は、ある日突然起こる病気ではありません。毎日の生活習慣やお口の中の環境が少しずつ影響し合い、時間をかけて進行していきます。

そのため、予防歯科では症状が出る前の段階でリスクを見つけ、環境を整えることを目的としています。原因を理解し、適切なケアを続けることで、病気そのものを「起こりにくくする」ことが可能になります。

プラーク(歯垢)がすべての出発点です

むし歯・歯周病の最大の原因は、歯の表面や歯ぐきの周囲に付着する**プラーク(歯垢)**です。プラークは食べかすではなく、細菌の集合体で、時間が経つと強固な膜状構造をつくり、歯ブラシでは落としにくくなります。

この状態が続くと、細菌が酸や毒素を出し、歯を溶かしたり、歯ぐきに炎症を起こしたりします。つまり、プラークをいかに溜めないか、長期間放置しないかが予防の基本となります。

口腔内は「バランスの上」に成り立っています

お口の中では常に、
・歯が溶ける方向
・歯が修復される方向
この2つの力がせめぎ合っています。

唾液には、歯を修復する働きがありますが、間食の回数が多かったり、糖分を含む飲食物を長時間摂取していたりすると、歯が溶ける時間が長くなり、修復が追いつかなくなります。

予防歯科では、歯みがきだけでなく、食習慣や生活リズムも含めて口腔環境を整えることを大切にしています。

歯周病は「静かに進む」からこそ、予防が重要です

歯周病は、初期段階ではほとんど痛みを感じません。そのため、気づかないうちに歯ぐきの内部で炎症が広がり、歯を支える骨が少しずつ失われていきます。

予防歯科では、定期的に歯ぐきの状態や歯周ポケットを確認し、問題が小さいうちにケアを行います。症状が出る前に管理することで、歯周病の進行を抑え、歯を長く残すことが可能になります。

「自分に合った予防」がもっとも効果的です

むし歯や歯周病のリスクは、人によって異なります。
歯並び、噛み合わせ、唾液の量、生活習慣、セルフケアの方法など、条件は一人ひとり違います。

予防歯科では、画一的なケアではなく、個々のリスクに合わせた予防プランを立てることが重要です。定期的なチェックとプロフェッショナルケア、そして自宅での適切なセルフケアを組み合わせることで、病気になりにくい口腔環境を維持することができます。



定期的な予防ケアが「歯の寿命」と「人生の質」を大きく左右する理由



予防歯科は“小さな変化”を見逃さないための仕組みです

むし歯や歯周病が進行してから治療を行う場合、どうしても歯への負担は大きくなります。一方、予防歯科では、まだ症状として現れていないごく初期の変化を捉えることを目的としています。

定期的なチェックを行うことで、歯の表面のわずかな変化や、歯ぐきの腫れ、出血の兆候などを早期に発見できます。この段階であれば、削る治療を行わずに済むことも多く、生活習慣の見直しやクリーニングだけで状態を改善できる場合もあります。

予防歯科は、「問題が大きくなる前に立ち止まるための仕組み」と言えます。

歯を削らない期間を延ばすことが、歯を守る近道です

歯の寿命に影響を与える大きな要因のひとつが、治療を繰り返さざるを得ない状態が続くことです。

一度削った歯は元に戻らず、再発のたびに削る量が増え、歯は徐々にもろくなっていきます。

予防歯科を継続することで、治療が必要になる回数そのものを減らすことができます。

結果として、歯を削らずに済む期間が長くなり、天然歯を保てる可能性が高まります。これは、年齢を重ねたときの噛む力や食事の楽しみを守るうえで、非常に大きな意味を持ちます。

お口の健康は、全身の健康とも深く関わっています

歯周病は、お口の中だけの問題ではありません。

近年の研究では、歯周病と糖尿病、心疾患、誤嚥性肺炎などとの関連が指摘されています。お口の中に慢性的な炎症がある状態が続くと、全身に影響を及ぼす可能性があると考えられています。

予防歯科によって歯周病をコントロールすることは、歯を守るだけでなく、将来の健康リスクを下げることにもつながる重要なケアです。定期的なお口の管理は、健康的な生活を支える基盤のひとつと言えるでしょう。

将来的な通院負担・医療費の軽減にもつながります

進行したむし歯や歯周病の治療には、どうしても時間と費用がかかります。

一方、予防を目的とした定期的なメンテナンスは、比較的短時間で済み、身体的・精神的な負担も少なくなります。

「悪くなってからまとめて治す」のではなく、「悪くならないように少しずつ整える」。

この考え方に切り替えることで、将来的な通院回数や治療規模を抑えることができ、結果として生活への負担を軽減することにもつながります。

“安心して通える場所”があることの価値

定期的に予防ケアを受けている方の多くは、「歯科医院に対する不安が少ない」という特徴があります。

痛みが出てから慌てて通うのではなく、状態が安定しているときに通うことで、歯科医院が身近で安心できる存在へと変わっていきます。

予防歯科は、歯を守るためだけのものではありません。

「何かあったときに相談できる場所がある」という安心感そのものが、予防歯科の大きな価値のひとつです。



予防歯科の効果を最大限に高める「セルフケア」と「プロケア」の正しい関係



毎日の歯みがきだけで、予防は本当に十分でしょうか?

「毎日きちんと歯を磨いているのに、むし歯や歯周病になってしまった」

このような経験をお持ちの方は、決して少なくありません。歯みがきは予防の基本ですが、セルフケアだけでお口の健康を完全に守ることは難しいのが現実です。

理由のひとつは、歯の形や歯並び、噛み合わせが一人ひとり異なることです。歯と歯の間、奥歯の溝、歯ぐきの境目など、どうしても磨き残しが生じやすい部位があります。そこにプラーク(歯垢)が溜まり続けると、むし歯や歯周病の原因になります。

セルフケアの役割は「悪くさせない日常管理」

自宅で行うセルフケアの目的は、プラークを増やさない状態を日常的に維持することです。

歯ブラシによる清掃に加え、歯間ブラシやフロスを併用することで、歯と歯の間の汚れを減らすことができます。また、フッ素入り歯みがき剤を使うことで、歯の表面を強化し、むし歯になりにくい環境をつくることも可能です。

さらに、間食の頻度や飲食のタイミングを見直すことも重要です。糖分を含む飲食の回数が多いほど、歯が酸にさらされる時間が長くなり、むし歯のリスクは高まります。

予防歯科では、こうした生活習慣もセルフケアの一部として考えます。

プロケアが必要な理由は「見えないリスク」にあります

どれだけ丁寧に歯みがきをしていても、時間とともにプラークは成熟し、歯石へと変化します。歯石は歯ブラシでは取り除くことができず、細菌の温床となります。

歯科医院で行うプロフェッショナルケアは、

・歯石や、細菌が膜状に付着した汚れ(バイオフィルム)の除去

・歯ぐきの状態や歯周ポケットのチェック

・初期の変化の早期発見

を目的としています。

特に歯周病は、痛みなどの自覚症状が出にくいため、定期的に専門的なチェックを受けることが進行防止の鍵となります。

セルフケアとプロケアは「どちらか」ではありません

予防歯科において重要なのは、セルフケアとプロケアのどちらか一方ではなく、両方を組み合わせて継続することです。

セルフケアは毎日の積み重ねでリスクを抑え、プロケアは定期的にリセットと確認を行う役割を担います。この二つが噛み合うことで、むし歯や歯周病になりにくい安定した口腔環境が保たれます。

また、定期的に歯科医院へ通うことで、自分のケア方法が合っているかを確認でき、必要に応じてブラッシング方法の修正やケア用品の見直しも行えます。



歯科医院で行う予防歯科とは?―“診る・整える・守り続ける”ための専門ケア



予防歯科は「検診」だけではありません

予防歯科というと、「定期検診で歯をチェックするだけ」と思われる方も多いかもしれません。しかし実際には、歯科医院で行う予防歯科は、診査・清掃・評価・指導を組み合わせた総合的なケアです。

目的は、むし歯や歯周病を見つけて治すことではなく、病気が起こりにくい状態を維持し続けること。そのために、現在のお口の状態を正しく把握し、リスクに応じたケアを行います。

お口の状態を正確に把握する「予防のための検査」

予防歯科の第一歩は、現状を知ることです。

歯の表面だけでなく、歯と歯ぐきの境目、歯周ポケットの深さ、歯ぐきの炎症の有無などを確認し、見た目では分からないリスクを把握します。

こうした検査を定期的に行うことで、「以前と比べてどう変化しているのか」「悪化している部分はないか」を客観的に判断できるようになります。予防歯科では、この“変化を追う”ことが非常に重要です。

専門的なクリーニングでリスクをリセットする

毎日の歯みがきでは落としきれないプラークや歯石は、時間とともに細菌の温床となります。歯科医院では、専用の器具を使ってこれらを丁寧に除去し、お口の中をリセットする役割を担います。

歯の表面をなめらかに整えることで、汚れが再び付着しにくくなり、良い状態を保ちやすくなります。これは、予防歯科において非常に重要なポイントです。

歯ぐきの健康管理は予防歯科の要です

歯周病は自覚症状が出にくく、気づかないうちに進行する病気です。そのため、予防歯科では歯ぐきの状態を定期的に確認し、炎症の兆候がないかを継続的に管理します。

歯周ポケットが深くなっていないか、出血や腫れが見られないかをチェックし、必要に応じて清掃やセルフケアの見直しを行います。

歯を長く残すためには、歯そのものだけでなく、歯を支える歯ぐきの健康が欠かせません。

セルフケアを“一人で悩まない”ためのサポート

予防歯科では、ご自宅でのケアが正しく行えているかも重要な確認ポイントです。歯科医院では、磨き残しが多い部分や癖を把握したうえで、一人ひとりに合ったブラッシング方法やケアのアドバイスを行います。

自己流で続けるのではなく、定期的に専門家の視点で確認・修正を行うことで、セルフケアの質は大きく向上します。これも、予防歯科を歯科医院で受ける大きなメリットのひとつです。

予防歯科は「通うほど安心できる医療」です

歯科医院での予防歯科は、通うたびに状態を把握し、整え、次につなげるための医療です。

「何かあったら行く場所」ではなく、「何も起こらない状態を維持するために通う場所」として、歯科医院を活用することで、お口の健康は安定していきます。

予防歯科は、将来の不安を減らし、安心して日常生活を送るための土台となるケアです。



年齢やライフステージで変わる、予防歯科の本当の役割



予防歯科は「特別な人のためのもの」ではありません

予防歯科というと、「歯に自信がある人」「意識の高い人が通うもの」という印象を持たれることがあります。しかし実際には、予防歯科はすべての年代に必要な歯科医療です。

年齢や生活環境によって、お口の中のリスクは変化します。その変化に合わせてケアの内容を調整していくことが、予防歯科の大きな役割です。

子どもの予防歯科は「将来の歯を育てる医療」です

子どもの頃の口腔環境は、その後の人生に大きな影響を与えます。乳歯はいずれ生え替わるとはいえ、乳歯のむし歯や歯並びは、永久歯の健康にも深く関わります。

予防歯科では、歯が生え始めた時期から、正しい磨き方や食習慣を身につけるサポートを行います。定期的なチェックによって、むし歯の早期発見や奥歯の溝の管理を行うことで、永久歯が健やかに育つ環境を整えます。

「歯医者は怖い場所」という印象を持たせず、安心して通える場所として慣れてもらうことも、子どもの予防歯科において非常に重要です。

大人の予防歯科は「失わないための管理」です

仕事や家庭で忙しい大人世代は、自分のケアが後回しになりがちです。しかしこの年代は、むし歯だけでなく歯周病のリスクが高まり始める時期でもあります。

歯周病は自覚症状が少ないまま進行し、気づいたときには歯を支える骨が減っていることもあります。予防歯科では、定期的に歯ぐきの状態を確認し、クリーニングやセルフケアの見直しを行うことで、歯を失わないための管理を行います。

また、治療済みの歯が増えてくる年代でもあるため、再発を防ぐためのメンテナンスが重要になります。

シニア世代の予防歯科は「生活の質を守るケア」です

年齢を重ねると、唾液の分泌量が減少したり、持病や服薬の影響で口腔環境が変化したりします。その結果、むし歯や歯周病が進行しやすくなります。

また、噛む力の低下や歯の本数の減少は、食事の内容や栄養状態にも影響を与えます。シニア世代の予防歯科では、歯や歯ぐきの管理だけでなく、「しっかり噛んで食べる」状態を維持することを大切にします。

定期的なケアを続けることで、誤嚥性肺炎などのリスクを下げることにもつながります。

ライフステージが変わっても、予防は続きます

人生の中で、生活環境や体調は変化していきます。それに伴い、お口の中の状態も変わります。

予防歯科は、その時々の状態に合わせてケアを調整し、一生を通して歯を守るための医療です。

「今は困っていないから」ではなく、「将来も困らないために」。予防歯科は、年齢を問わず取り入れる価値のある習慣です。



予防歯科が目指すゴール――8020と、その先にある“豊かな将来”



8020は「歯の本数」だけを目標にした言葉ではありません

「8020(ハチ・マル・ニイ・マル)運動」という言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。これは「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という目標を掲げた取り組みです。

しかし、予防歯科における8020の本当の意味は、単に歯の本数を残すことではありません。しっかり噛める歯が残っていること、痛みや不安なく食事ができること、そして日常生活を自分らしく送れること――それらすべてを含めた“生活の質”を守るための目標です。

「噛めること」は、人生の満足度に直結します

噛む力が低下すると、食べられるものが限られ、食事そのものが楽しめなくなります。さらに、栄養バランスの偏りや体力低下、会話のしづらさなど、生活全体に影響が広がります。

一方で、自分の歯でしっかり噛める状態が保たれていると、年齢を重ねても食事を楽しみ、人との交流を続けやすくなります。予防歯科は、「将来も当たり前の生活を続けるための準備」と言い換えることもできます。

予防歯科は“結果が出るまで時間がかかる医療”です

むし歯や歯周病の治療は、短期間で結果が見えることが多い一方、予防歯科はすぐに成果が実感しにくい医療です。しかし、5年後、10年後、20年後を振り返ったとき、「大きな治療をせずに済んだ」という結果が、確かな価値として残ります。

歯を削らず、抜かずに済んだ年月こそが、予防歯科の成果です。その積み重ねが、8020の達成、そしてその先の安定した生活へとつながっていきます。

将来像は、人それぞれでかまいません

予防歯科が目指すゴールは、決して一つではありません。できるだけ自分の歯で食事をしたい、歯のことで悩まずに過ごしたい、治療に追われる生活から抜け出したい、年齢を重ねても、口元に自信を持ちたい。

こうした一人ひとりの思いに寄り添いながら、その人にとっての「ちょうどよい将来像」を支えることが、予防歯科の役割です。

今日の選択が、10年後の安心につながります

予防歯科は、「何かあってから始めるもの」ではありません。むしろ、何も問題がない今こそが、始める最適なタイミングです。

今日のケア、定期的なチェック、小さな積み重ねが、将来の大きな安心につながります。8020はゴールであり、通過点でもあります。

その先も、自分の歯で笑い、食べ、会話を楽しめる人生を支えるために、予防歯科は存在しています。



予防歯科についてよくあるご質問(FAQ)



Q1. 痛みがなくても、予防歯科で通う必要はありますか?

はい、痛みがない今こそ予防歯科に通う意味があります。

むし歯や歯周病は、初期段階ではほとんど自覚症状がありません。痛みを感じたときには、すでに進行していることも少なくありません。

定期的に予防ケアを受けることで、症状が出る前に小さな変化に気づき、削る治療を避けられる可能性が高まります。


Q2. どのくらいの頻度で通うのが理想ですか?

一般的には 3〜6か月に1回のペースが目安になります。

ただし、歯周病のリスクや生活習慣、セルフケアの状態によって適切な間隔は異なります。

予防歯科では、お口の状態を確認したうえで、その方に合った無理のない通院ペースをご提案します。


Q3. 毎日しっかり歯みがきをしていても、予防歯科は必要ですか?

はい、必要です。

どれだけ丁寧に歯みがきをしていても、歯ブラシだけでは落としきれない汚れや歯石は必ず残ります。

予防歯科では、セルフケアでは届かない部分を専門的に清掃し、磨き残しや癖を確認することで、毎日のケアの質を高めるサポートを行います。


Q4. 予防歯科では、毎回レントゲンを撮りますか?

必ずしも毎回撮影するわけではありません。

必要に応じて、経過確認や状態把握のために撮影を行うことはありますが、予防を目的とした定期管理では、状況に応じて判断します。

不要な検査を行わないことも、予防歯科における大切な考え方のひとつです。


Q5. 予防歯科は保険診療で受けられますか?

内容によって、保険診療が適用されるものと、自費診療となるものがあります。

歯石除去や歯周病管理などは保険診療の範囲で行える場合がありますが、より丁寧なクリーニングや管理を希望される場合は自費診療となることもあります。

事前に内容や費用についてしっかりご説明しますので、ご不安な点は遠慮なくご相談ください。


Q6. 予防歯科は子どもや高齢者にも向いていますか?

はい、年齢を問わず大切な歯科医療です。

子どもにはむし歯を防ぐ習慣づくりとして、高齢の方には歯を失わないための管理として、それぞれのライフステージに合った予防ケアがあります。

年齢に応じてケア内容を調整できるのが、予防歯科の特徴です。


Q7. 予防歯科を続けると、本当に歯は長持ちしますか?

予防歯科は「必ず歯が残る」と断言できる医療ではありません。

しかし、歯を削る回数を減らし、大きな治療を避けられる可能性を高めることは、多くの研究や臨床経験から分かっています。

結果として、歯の寿命を延ばし、将来の負担を減らすことにつながります。


Q8. どのタイミングで予防歯科を始めるのが良いですか?

「気になった今」が、いちばん良いタイミングです。

特別な症状がなくても問題ありません。むしろ、何も起きていない段階で始めることで、予防歯科の効果をより実感しやすくなります。



予防歯科は「相談から」でも大丈夫です




予防歯科は、特別な準備が必要なものではありません。

「今の状態を知りたい」「何をしたらいいか分からない」そんな気持ちから始めていただいて問題ありません。

三重県津市の大杉歯科医院では、一人ひとりの状態に合わせて、無理のない予防プランをご提案しています。

気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。





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〒510-0303 三重県津市河芸町東千里175-2


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津市の皆さまとともに、信頼できる歯科医院を目指して

当院は三重県津市に根ざし、安心して通える歯科医院であり続けることを大切にしています。 その取り組みの一環として、第三者機関であるNPO法人日本歯科医療評価機構による患者様満足度アンケートを実施しています。調査は匿名で行われ、患者様の個人情報が当院に伝わることはありませんので、安心してご協力いただけます。いただいたご意見は真摯に受け止め、日々の診療や医院運営の改善に活かしています。アンケート結果は当院ホームページ内の「第三者機関による患者様アンケート結果」バナーからご覧いただけます。

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