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「治療が終わった=安心」だと思っていませんか?
「歯周病の治療はもう終わりましたよ」
そう言われて、ホッと一息ついた方も多いのではないでしょうか。
出血や腫れが落ち着き、痛みもない。
すると、「これでもう大丈夫」「あとは普通に歯磨きしていれば平気」と感じてしまいがちです。
しかし、歯周病は“治ったら終わり”の病気ではありません。
治療後こそが、本当のスタート地点だと、私たち歯科医師は考えています。
その理由が、再発を左右する“菌コントロール”にあります。
なぜ歯周病は再発しやすいのか
歯周病の正体は、歯ぐきの病気ではなく、細菌による慢性感染症です。
治療によって炎症が治まっても、口の中から細菌が完全にゼロになることはありません。
特に歯周病菌は、
●歯周ポケットの奥
●舌や頬の粘膜
●詰め物や被せ物の段差
など、さまざまな場所に潜んでいます。
治療後にメンテナンスを行わず、細菌が再び増殖すると、
自覚症状がないまま歯ぐきの中で炎症が進み、気づいたときには再発しているというケースも少なくありません。
だからこそ、歯周病は
「治療」よりも「管理」が重要な病気なのです。
再発を防ぐための“菌コントロール”とは
歯周病治療後のメンテナンスで最も大切なのが、菌コントロールという考え方です。
菌コントロールとは、
「菌をゼロにする」ことではなく、
悪さをしないレベルまで菌の量と質を抑え続けることを意味します。
① 定期的なプロフェッショナルケア
毎日の歯磨きだけでは、どうしても磨き残しは発生します。
特に歯周ポケットの奥は、セルフケアでは限界があります。
歯科医院で行うメンテナンスでは、
●歯周ポケット内の清掃
●バイオフィルム(細菌の膜)の除去
●炎症のチェックを定期的に行い、菌が増えにくい環境を維持します。
② セルフケアの質を高める
メンテナンスは「医院任せ」では成り立ちません。
日々の歯磨きが、菌コントロールの土台になります。
大切なのは、
●正しい磨き方
●自分の口に合った歯ブラシや補助清掃用具
●磨き残しやすい部位の把握です。
一人ひとり口の状態は違うため、自分専用のケア方法を知ることが再発防止につながります。
③ リスクに合わせたメンテナンス間隔
歯周病の再発リスクは、人によって異なります。
●過去に重度歯周病だった
●喫煙習慣がある
●全身疾患(糖尿病など)がある●被せ物やインプラントが多い
こうした要因がある方は、短めの間隔でのメンテナンスが必要になることもあります。
画一的な通院ペースではなく、
その方のリスクに合わせた管理が重要です。
メンテナンスは「予防」ではなく「治療の継続」
「もう痛くないのに、なぜ通う必要があるの?」
そう感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、歯周病治療後のメンテナンスは、
単なる予防ではなく、治療の一部です。
再発してから再治療を行うよりも、
再発させないために管理する方が、
歯への負担も、通院回数も、結果的に少なくて済みます。
まとめ|歯を守るかどうかは「治療後の行動」で決まります
歯周病は、静かに進行し、静かに再発する病気です。
だからこそ、症状が落ち着いている今こそが、最も大切な時期です。
●治療後、しばらく歯科に行っていない
●メンテナンスの必要性をよく分からないまま続けていない
●もう一度歯周病を繰り返したくない
そう感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたのお口の状態に合わせたメンテナンスと菌コントロールの方法を、一緒に考えていきましょう。
歯周病インプラント治療専門
三重県津市の歯医者・歯科
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