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インプラント周囲炎を防ぐには?天然歯と共存させる考え方


「インプラントにしたから安心」…本当にそうでしょうか?

「インプラントは虫歯にならないから大丈夫」
「しっかり噛めているし、問題ないと思う」
インプラント治療後、このように感じている方は多いかもしれません。
確かにインプラントは、失った歯の機能を補う非常に優れた治療法です。

しかし、歯科医師の立場からお伝えしたいのは、
インプラントは“単独で成り立つ治療”ではないという事実です。
インプラントの周りには、天然歯と同じように歯ぐきや骨といった「支える組織」が存在します。
この環境を守れなければ、インプラントも、隣の天然歯も、同時にトラブルを抱えるリスクが高まります。



なぜ「共存」が重要なのか

   

インプラント治療を受ける方の多くは、
すでに何本か天然歯が残っている状態です。
このとき重要になるのが、
インプラントと天然歯は“性質がまったく違う”という点です。

 

天然歯:歯根膜があり、噛む力をクッションのように吸収

 

インプラント:骨と直接結合し、力をダイレクトに伝える

   

この違いを考慮せずに治療や管理を行うと、
✔ 天然歯に過剰な負担がかかる
✔ インプラント周囲の歯ぐきが炎症を起こす
といった問題が起こりやすくなります。
つまり、インプラントだけを見ていては不十分で、
口全体を一つのチームとして考える必要があるのです。



“支える歯ぐき”を守るための治療戦略

   

インプラントと天然歯を長く共存させるために、私たちが重視しているのは、
歯ぐきと骨をどう守り、どう管理していくかという視点です。

   

① インプラント周囲炎を防ぐための歯ぐき管理

インプラントは虫歯になりませんが、
歯周病に似た「インプラント周囲炎」を起こすことがあります。
これは、歯ぐきの中に細菌が入り込み、
インプラントを支える骨が徐々に失われていく状態です。
特に注意が必要なのは、

●過去に歯周病があった方

●喫煙習慣がある方

●セルフケアが不十分な方

   

歯ぐきの状態を定期的にチェックし、
炎症を早期にコントロールすることが共存の第一歩です。

 

② 噛み合わせ設計で「力のバランス」を整える

インプラントは、噛む力を強く受け止めることができます。
しかし、その力が偏ると、周囲の天然歯や歯ぐきに負担が集中します。
そこで重要なのが、
インプラントと天然歯で力を分散させる噛み合わせ設計です。
噛み合わせは、時間とともに変化します。
治療後も定期的に調整を行い、
「今の状態に合ったバランス」を保つことが欠かせません。

 

③ 天然歯を守ることが、インプラントを守ることにつながる

インプラントの周囲にある天然歯が歯周病になると、
その細菌はインプラント周囲にも影響を及ぼします。
つまり、
天然歯の歯周病管理=インプラントの寿命管理
と言っても過言ではありません。
インプラントを入れたあとこそ、
残っている歯のケアがより重要になります。



メンテナンスは「インプラントの保証」ではなく「共存の条件」

   

「インプラントを入れたから、定期検診はそこまで必要ないですよね?」
こうした質問を受けることがあります。
しかし実際には、
インプラント治療後のメンテナンスこそが、成功を左右します。

 

●歯ぐきの炎症チェック

噛み合わせの変化確認

セルフケアの見直し
   

これらを継続的に行うことで、
インプラントと天然歯が無理なく共存できる状態を保てます。



まとめ|インプラント治療のゴールは「入れたあと」にあります

   

インプラント治療の本当のゴールは、
「歯が入った瞬間」ではありません。

 

●天然歯と一緒に長く使えること

●歯ぐきや骨が健康に保たれていること

●食事を安心して楽しめること

   

これらが揃って、初めて成功と言えます。
「インプラントを入れたけれど、歯ぐきが気になる」
「これからインプラントを考えているが、他の歯も守りたい」
そう感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。
インプラントと天然歯が共に長持ちする治療戦略を、あなたのお口の状態に合わせてご提案いたします。



歯周病インプラント治療専門
三重県津市の歯医者・歯科
医療法人大杉歯科医院
住所:三重県津市河芸町東千里175-2

TEL:059-245-5358

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