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インプラントオーバーデンチャー(インプラントを支えにした義歯)の考え方
こんにちは!、三重県津市 大杉歯科医院 院長の大杉和輝です!
今回は、最近、患者様にご説明させていただく機会の多くなってきている「インプラントオーバーデンチャー」について書いていきます。
2.インプラントオーバーデンチャーのメリット・デメリット
3.インプラントオーバーデンチャーに必要なインプラントの本数
4.ボーンアンカードブリッジ(オールオンフォー、All on 4)との選択
5.当院でのインプラントオーバーデンチャー・ボーンアンカードブリッジの治療
日本は平均寿命・高齢者数・高齢化のスピードという3つの点において、世界一の高齢化社会と言われています。
日本の高齢化率
1970年...7.1% ⇨ 高齢化社会
1995年...14.5%
2007年...21.5% ⇨ 超高齢化社会
2018年(最新の発表)...28.1% ⇨ 人口の4人に1人が高齢者に
このままのペースで増えると、2035年には33.4%に達すると言われており、人口の3人に1人が高齢者になると推計されています。
平均寿命が延びたことにより、最近では「平均寿命と健康寿命」という言葉もテレビや新聞などでよく目にするようになりました。
平均寿命と健康寿命の違いは、日常生活に制限のある「不健康な期間」(QOLの低下)を意味し、その期間は、2016年では男性8.84年、女性12.35年となっています。
歯科における平均寿命の増加に伴う問題は、主に以下のことがあると考えられます。
1.高齢化に伴い内服薬の種類が増加⇨副作用で唾液の分泌が低下⇨根面う蝕(根の虫歯)が増加⇨歯の喪失
2.歯の喪失により口腔機能の低下(食べたいものが食べれない、十分に噛めない)した高齢者の増加
様々なことがあると思いますが、ぼくの身の周りでよく感じているのはこの2点です。
1に関しては、フッ素の使用・食生活の改善・サホライドの塗布などで対応したいと考えています。
2に関しては、今回のブログのテーマである「インプラントオーバーデンチャー」を用いることで、口腔機能を回復させ、食べたいものを食べれることが可能となります。
インプラントオーバーデンチャーのメリット
インプラントオーバーデンチャーのデメリット
義歯の取り外しに関してですが、取り外しが可能なため、口腔外での清掃(家族や介護士さんによる清掃)ができます。ただ、食事の度に取り外して、口腔外で清掃する必要があるのでそれはデメリットともいえます。
ボーンアンカードブリッジ(オールオンフォー、All on 4)といって口腔内で完全に固定するタイプのものを用いれば、完全に固定性のものとなるので、取り外しの必要は無くなりますが、口腔内での清掃に少しコツが必要なので、手が十分に動くか、家族や介護士さんが清掃方法を十分に理解しておく必要があります。
*どちらのタイプにされるかは患者様のご希望にもよりますので、それぞれのメリット・デメリットをご説明させていただき、将来起こりうることを見越して、十分に考え、決めていただく必要があります。
*当院では、必要であれば患者様のご家族に対し、口腔内・義歯の清掃方法のご指導などもさせていただくことが可能ですので、長い目で見たときの変化にも対応することができます。
・上顎...4本
・下顎...2本 or 4本
上顎に関しては4本インプラントを入れることで、義歯の維持力が向上し、口蓋部を覆わない(舌感が良い、味が感じやすい、気持ち悪くなりづらい)義歯を作ることができます。
*顎堤の状態が悪い場合は口蓋部を覆うタイプのものを推奨させていただく場合もあります。
下顎に関しては2本インプラントを入れることで、義歯の維持力が向上し、義歯の満足度が上がると言われております。
ただ、2本の場合は前方部(前歯の部分)にインプラントを配置することになるので、臼歯部の支持が得られず臼歯部の顎堤が吸収し、リベース(義歯の裏打ちをやり直す処置)が余儀なくされることがわかっています。
したがって、臼歯部の負担を減らずべく臼歯部にも追加で2本(合計4本)のインプラントが推奨されています。
ボーンアンカードブリッジのメリット
上のほうでも記載してありますが、ボーンアンカードブリッジ(オールオンフォー、All on 4)のタイプは、口腔内での清掃に少しコツが必要なので、ご自身のご年齢や清掃が可能かなども考慮して選択する必要があります。
上顎...インプラント4本のインプラントオーバーデンチャー(口蓋部をくり抜き)
下顎...インプラント4本を支えにしたボーンアンカードブリッジ
⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩
*症例集のリンク
*過去のブログでも記載あり
どのタイプのもので治療するかを決めるのはとても難しく、患者様のご希望・治療期間・ご年齢・費用などさまざまなことを考慮する必要があり、歯科医師の判断で簡単に決めれるものではありません。
当院では、インプラント治療を専門としており、総義歯(通常の義歯)、インプラントオーバーデンチャー、ボーンアンカードブリッジの違いなどを過去の症例をもとにご納得いただけるまで丁寧にご説明させていただき、ご希望に沿った形で治療を進めることが可能です。
また、歯周病治療・精密根管治療・矯正治療(歯を残す治療)も専門としておりますので、歯の温存が可能な場合はそちらのプランも提示させていただきます。
*残せる歯の本数、必要なインプラントの本数、矯正治療の必要性の有無、治療期間なども考慮し、ご自身の歯を最大限残して治療していくのか、また、すべての歯をインプラントに置き換えていくのかという選択をしなければいけないときもあります。
「歯が無くなって困っている」「入れ歯が使いにくい」などありましたら是非お気軽にご相談ください。
今回は、最近、患者様にご説明させていただく機会の多くなってきている「インプラントオーバーデンチャー」について書いていきます。
目次
1.時代背景2.インプラントオーバーデンチャーのメリット・デメリット
3.インプラントオーバーデンチャーに必要なインプラントの本数
4.ボーンアンカードブリッジ(オールオンフォー、All on 4)との選択
5.当院でのインプラントオーバーデンチャー・ボーンアンカードブリッジの治療
1.時代背景
日本は平均寿命・高齢者数・高齢化のスピードという3つの点において、世界一の高齢化社会と言われています。
日本の高齢化率
1970年...7.1% ⇨ 高齢化社会
1995年...14.5%
2007年...21.5% ⇨ 超高齢化社会
2018年(最新の発表)...28.1% ⇨ 人口の4人に1人が高齢者に
このままのペースで増えると、2035年には33.4%に達すると言われており、人口の3人に1人が高齢者になると推計されています。
平均寿命が延びたことにより、最近では「平均寿命と健康寿命」という言葉もテレビや新聞などでよく目にするようになりました。
平均寿命と健康寿命の違いは、日常生活に制限のある「不健康な期間」(QOLの低下)を意味し、その期間は、2016年では男性8.84年、女性12.35年となっています。
歯科における平均寿命の増加に伴う問題は、主に以下のことがあると考えられます。
1.高齢化に伴い内服薬の種類が増加⇨副作用で唾液の分泌が低下⇨根面う蝕(根の虫歯)が増加⇨歯の喪失
2.歯の喪失により口腔機能の低下(食べたいものが食べれない、十分に噛めない)した高齢者の増加
様々なことがあると思いますが、ぼくの身の周りでよく感じているのはこの2点です。
1に関しては、フッ素の使用・食生活の改善・サホライドの塗布などで対応したいと考えています。
2に関しては、今回のブログのテーマである「インプラントオーバーデンチャー」を用いることで、口腔機能を回復させ、食べたいものを食べれることが可能となります。
2.インプラントオーバーデンチャーのメリット・デメリット
インプラントオーバーデンチャーのメリット
・インプラントを用いることで、通常の義歯よりも安定する
・通常の義歯よりも噛める力が大きい
・取り外しが可能なため、口腔外での清掃ができる
インプラントオーバーデンチャーのデメリット
・食事の度に取り外しし、口腔外で清掃する必要がある
・外科的な処置が必要
・費用がかかる
義歯の取り外しに関してですが、取り外しが可能なため、口腔外での清掃(家族や介護士さんによる清掃)ができます。ただ、食事の度に取り外して、口腔外で清掃する必要があるのでそれはデメリットともいえます。
ボーンアンカードブリッジ(オールオンフォー、All on 4)といって口腔内で完全に固定するタイプのものを用いれば、完全に固定性のものとなるので、取り外しの必要は無くなりますが、口腔内での清掃に少しコツが必要なので、手が十分に動くか、家族や介護士さんが清掃方法を十分に理解しておく必要があります。
*どちらのタイプにされるかは患者様のご希望にもよりますので、それぞれのメリット・デメリットをご説明させていただき、将来起こりうることを見越して、十分に考え、決めていただく必要があります。
*当院では、必要であれば患者様のご家族に対し、口腔内・義歯の清掃方法のご指導などもさせていただくことが可能ですので、長い目で見たときの変化にも対応することができます。
3.インプラントオーバーデンチャーに必要なインプラントの本数
・上顎...4本
・下顎...2本 or 4本
上顎に関しては4本インプラントを入れることで、義歯の維持力が向上し、口蓋部を覆わない(舌感が良い、味が感じやすい、気持ち悪くなりづらい)義歯を作ることができます。
*顎堤の状態が悪い場合は口蓋部を覆うタイプのものを推奨させていただく場合もあります。
下顎に関しては2本インプラントを入れることで、義歯の維持力が向上し、義歯の満足度が上がると言われております。
ただ、2本の場合は前方部(前歯の部分)にインプラントを配置することになるので、臼歯部の支持が得られず臼歯部の顎堤が吸収し、リベース(義歯の裏打ちをやり直す処置)が余儀なくされることがわかっています。
したがって、臼歯部の負担を減らずべく臼歯部にも追加で2本(合計4本)のインプラントが推奨されています。
4.ボーンアンカードブリッジ(オールオンフォー、All on 4)との選択
ボーンアンカードブリッジのメリット
・お口全体の噛み合わせが改善できる
・セラミックで理想的な歯の形態を再現するので、美しい口元になる
・(条件が良ければ)手術当日に仮歯を固定できる
・義歯と比べると噛める力が大きい
ボーンアンカードブリッジのデメリット
ボーンアンカードブリッジのデメリット
・外科的な処置が必要
・費用がかかる
上のほうでも記載してありますが、ボーンアンカードブリッジ(オールオンフォー、All on 4)のタイプは、口腔内での清掃に少しコツが必要なので、ご自身のご年齢や清掃が可能かなども考慮して選択する必要があります。
5.当院でのインプラントオーバーデンチャー・ボーンアンカードブリッジの治療
上顎...インプラント4本のインプラントオーバーデンチャー(口蓋部をくり抜き)
下顎...インプラント4本を支えにしたボーンアンカードブリッジ
⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩
*症例集のリンク
*過去のブログでも記載あり
どのタイプのもので治療するかを決めるのはとても難しく、患者様のご希望・治療期間・ご年齢・費用などさまざまなことを考慮する必要があり、歯科医師の判断で簡単に決めれるものではありません。
当院では、インプラント治療を専門としており、総義歯(通常の義歯)、インプラントオーバーデンチャー、ボーンアンカードブリッジの違いなどを過去の症例をもとにご納得いただけるまで丁寧にご説明させていただき、ご希望に沿った形で治療を進めることが可能です。
また、歯周病治療・精密根管治療・矯正治療(歯を残す治療)も専門としておりますので、歯の温存が可能な場合はそちらのプランも提示させていただきます。
*残せる歯の本数、必要なインプラントの本数、矯正治療の必要性の有無、治療期間なども考慮し、ご自身の歯を最大限残して治療していくのか、また、すべての歯をインプラントに置き換えていくのかという選択をしなければいけないときもあります。
「歯が無くなって困っている」「入れ歯が使いにくい」などありましたら是非お気軽にご相談ください。
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