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噛み癖や歯ぎしりでインプラントはダメに?そのリスクと対策とは

「歯ぎしりや噛み癖があるけど、インプラントを入れても大丈夫ですか?」

インプラント治療を検討中の方から、よくいただくご質問です。
「寝ている間に歯ぎしりしているかもしれない」
「くいしばりの癖があると、インプラントに悪い影響があるのでは…?」
このような不安をお持ちの方は少なくありません。確かに、インプラントは“人工の歯”だからこそ、過度な力や癖の影響を受けやすいという側面があります。
この記事では、「噛み癖や歯ぎしりが原因でインプラントがダメになることがあるのか?」というテーマを、歯科医師の立場からわかりやすく解説いたします。



インプラントが「力」に弱いって本当?

まず、インプラントとはチタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、上に被せ物(上部構造)を装着する治療法です。天然歯と違って「歯根膜(しこんまく)」が存在せず、力を分散する“クッション機能”がないため、過剰な力が直接骨やインプラント体に伝わりやすいという特徴があります。
そのため、日常的に「歯ぎしり」「食いしばり」「片側だけで噛む癖(偏咀嚼)」などがある場合、インプラントへの負担が過度になり、寿命を縮めてしまう原因になることがあります。



歯ぎしり・噛み癖がインプラントに及ぼすリスク

・インプラント周囲炎の進行リスクが上がる

強い噛みしめにより、インプラント周囲の骨や歯ぐきに慢性的な炎症が起こりやすくなります。これをインプラント周囲炎といい、放置すると骨が吸収されてインプラントが脱落する恐れもあります。


・上部構造(被せ物)の破損

インプラント本体はチタンでできていて非常に丈夫ですが、セラミックやジルコニア製の被せ物は強い力がかかることで割れたり、脱落したりすることがあります。


・噛み合わせのバランスが崩れる

くいしばりや片側噛みの癖があると、特定のインプラントに過度な負荷が集中します。この状態が続くと、インプラントだけでなく周囲の天然歯や顎関節にも影響が及ぶ可能性があります。



解決策:インプラントを守るためにできること

・治療前に噛み合わせや癖の診断を行う

当院ではインプラント治療前に噛み合わせの診査や顎の動きの確認を行い、「どのような力がかかっているか」「どこに負荷が集中しやすいか」を可視化します。


・ナイトガード(マウスピース)の装着

就寝中に無意識で歯ぎしりをする方には夜間用マウスピース(ナイトガード)の使用を推奨しています。これにより、インプラントや天然歯に加わる力を分散し、構造の破損を予防します。


・噛み合わせの再調整・メンテナンス

治療後も定期的な咬合調整を行い、噛む力がインプラントに過度にかからないようコントロールします。必要に応じて、歯列全体の調整やリテーナーの使用も検討します。



「癖がある=インプラントNG」ではありません

歯ぎしりや噛み癖があるからといって、「インプラント治療ができない」というわけではありません。重要なのは、“癖や噛み合わせに対してどう対策を講じるか”です。
大杉歯科医院では、患者さん一人ひとりの癖や生活習慣を丁寧に把握し、それを踏まえたインプラント治療計画を立てています。



まとめ|インプラントを守るために、噛み方にも目を向けよう

人工歯を入れれば終わり、という時代ではありません。インプラントを長持ちさせるためには、患者さんの「噛み方」や「癖」への理解と対処が重要です。
歯ぎしり・くいしばり・偏った噛み癖がある方でも、適切な診断と予防策を取れば、インプラントを長期にわたって快適に使っていただけます。



噛み癖や歯ぎしりが気になる方へ

「自分の癖でインプラントがダメになったら…」と不安に思っている方こそ、ぜひ一度ご相談ください。
大杉歯科医院では、高度な診断機器と豊富な治療経験を活かし、あなたに合った最適なインプラント治療を提供いたします。
まずはお気軽に、お問い合わせ・ご予約ください。
あなたのインプラントを“長く、快適に”守るサポートをいたします。

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