自家歯牙移植症例集

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自家歯牙移植症例集

39歳女性/治療費116万/治療期間3年1ヶ月

症例の概要・主訴

基礎データ 39歳/女性
治療期間 3年1ヶ月
治療費 116万円
■内訳
  • 歯の移植20万
  • 根管治療3万
  • 築造2万
  • 精密コンポジットレジン修復6万
  • 矯正85万
概要  インプラント、ブリッジなど様々な治療の選択肢がありますが、それぞれの治療法のメリット・デメリットをご説明したところ、自分の歯だけで治療が完結することから歯の移植を希望されました。ダイレクトボンディングで歯冠形態を修正することで、歯をほとんど削ることなく(歯の強度を下げることなく)審美的な歯冠形態を再現することができました。
主な副作用 術後疼痛、歯根吸収、移植歯が定着しない

治療の流れ


資料収集(初診時)
Collecting materials
歯列不正を主訴に近医矯正歯科を受診された方です。
口腔内所見といたしましては、上下前歯部の叢生と左上1番の変色を認めます。


資料収集(初診時)
Collecting materials
パノラマX線写真です、顎関節は左右対称で、その他、特筆すべき所見は認められません。


資料収集(初診時)
Collecting materials
CT画像です。
頬側および近心側に、大きな内部吸収像が認められます。


治療方針の相談
Treatment consultation
この段階で、患者様と治療方針の相談を行いました。
歯の状態としては、「手を尽くせば残せるが、歯根の歯質が少ないため、将来的な歯根破折のリスクがあること」。
今後、矯正治療で下顎両側第一小臼歯を便宜抜歯するため、自家歯牙移植が可能なこと。
また、その他治療法のメリット・デメリットを説明したところ、患者様は、自家歯牙移植を希望されました。


治療方針の相談
Treatment consultation
自家歯牙移植の選択のデメリット
・アンキローシス⇨小臼歯から前歯への移植、抜歯窩への移植なのでリスク低い
・歯牙形態⇨ダイレクトボンディングで対応できる

自家歯牙移植の選択のメリット
・自分の歯だけで治療が完結する
・十分な歯根の歯質が獲得できる
・クラニオフェイシャルグロースの影響を受けにくい
・歯根膜感覚が温存できる


CTで移植可能か診査
Check if it can be transplanted by CT
左下4と比べて、右下4のほうがドナー歯としての状態が良かったので、右下4を選択しました。
CTでの診査です。根尖部の少量の骨削除で、少し深めに位置付けれると診断しました。
また、CTデータをもとにレプリカを作成しました。


歯の移植(右下4→左上1)
Tooth transplant
CTでの診断をもとに移植を行いました。左上1を抜歯し、受容床の形成を行っていきます。
抜歯窩の壁に残存する歯根膜の線維芽細胞が、ドナー歯の根表面への速い血管再生を促すことで、アンキローシスのリスクが低くなると報告されています。
したがって、レプリカを試適しながら、抜歯窩に残存する歯根膜を最大限に温存するように、根尖部の最小限の骨削除で受容床を形成しました。


歯の移植(右下4→左上1)
Tooth transplant
咬合干渉は歯根膜の損傷を引き起こすので、レプリカを少し深めに位置づけれるように調整しました。
受容床の形成が終わったら、歯根膜を温存するようにドナー歯を愛護的に抜歯します。
根形態が先細りであることから比較的ドナー歯の状態は良好であったと考えています。
ドナー歯の抜歯後、歯石のチェックを行い、追加の骨削除はなく、速やかに受容床に収めることが出来ました。
写真撮影も含め、1分以内には受容床に収まってます。


根管治療
Root canal
歯根の歯質の温存のため、04テーパーで根管形成し、MTAにて根管充填してあります。
将来的にクラウンにする必要が出てきた際、スムーズに移行できるようにファイバーポストを用いて築造しています。
移植後3ヶ月で、歯根周囲の骨の添加が認められ、生理的動揺も認められています。


歯冠形態の修復治療(精密コンポジットレジン修復)
Crown morphological restoration treatment
矯正終了時の口腔内写真です。


歯冠形態の修復治療(精密コンポジットレジン修復)
Crown morphological restoration treatment
通法通り、ラバーダムを装着しました。
目的は、歯肉を根尖側へ圧排すること・防湿すること・歯肉溝滲出液を排除することです。
まず、隣在歯のコンタクト部の修復を行いました。
コンポジットレジンはクリアフィルマジェスティESフローを用いてます。
また、白帯を再現しています。


歯冠形態の修復治療(精密コンポジットレジン修復)
Crown morphological restoration treatment
その後、左上1(移植歯)の歯冠形態の修正を行っていきます。
診断用ワックスアップより作成したコアを利用し、バックウォールを作製、白帯やマメロンを再現しエナメルを築成しました。
歯頸ラインを整えるため、歯肉縁下から、オーバーカントゥアにしています。
この後、別日に、形態修正・研磨を行いました。


治療後の評価
Post-treatment evaluation
矯正歯科受診より3年11ヶ月で治療終了し、現在はメインテナンスに移行しています。


治療後の評価
Post-treatment evaluation
矯正歯科受診より3年11ヶ月で治療終了し、現在はメインテナンスに移行しています。


治療後の評価
Post-treatment evaluation
考察です。レントゲン写真の比較です。
移植前は歯根の歯質が少ないですが移植後は新品の歯根に入れ替わることで、十分な歯根の歯質が獲得できています。
長期的なことを考えれば、移植した価値は十分にあったと考えます。
移植から2年1ヶ月経過しており、現在、生理的動揺は認められます。


治療後の評価
Post-treatment evaluation
口腔内写真の比較です。移植前、移植後と、歯頸ラインが非対称であったのに対し、ダイレクトボンディング後は、
歯頸ラインが対称に調整されています。また歯冠形態はほぼ適正な形態に修正できてます。
精密コンポジットレジン修復を行ったことで、歯牙の切削を最小限に抑えることができました。
チッピングなどの不具合があったときも容易に対応できます。
また、セラミッククラウンという次の選択肢を残せたことも大きいかと思います。




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